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【プロボックス】2020年8月に設計変更、オートライト義務化に先行対応

2020年8月4日

2020年8月にプロボックスにランニングチェンジが施されました。マイナーチェンジほどは行かない微小な変更です。

主要な変更は
ドアミラーの形状変更
フェンダー部分のハイブリッドエンブレム廃止
オートライト義務化に伴うランプスイッチの変更
の3点です。

ドラミラーの形状変更

左が変更前、右が変更後です。昔ながらの四角いデザインから、今風な多角形なデザインに変わりました。E21#系カローラやKSP210系ヤリスと同じ部品かと思います。

おそらく変更前のドアミラーは今やプロボックスくらいしか使われておらずロット数が出ないんでしょうね。カローラやヤリスと共通部品を使うことでコストカットに繋げる狙いがあると考えられます。

しかしスクエアなプロボックスに多角形なドアミラーは、なんだか取ってつけた感が出てしまいますね。変更前のほうがデザイン的に統一感があって個人的には好みですが、見慣れれば問題ないレベルかと思います。

フェンダー部分のハイブリッドエンブレム廃止

フロントフェンダー部のハイブリッドエンブレムが廃止されました。上図が変更前、下図が変更後ですが、たしかにエンブレムが無くなっています。

とは言えハイブリッド車をアピールするポイントが無くなったわけではなく、前後のハイブリッド色のトヨタマークと、リアハッチのhybrid synergy driveのエンブレムは健在です

「こんな細かいところでコストカットするなんて…」
と思うかも知れませんが、おそらくこの浮いたコストで後述するランプスイッチの変更にかかる費用を賄おうという作戦かと思います。

オートライト義務化に伴うランプスイッチの変更

2020年の4月以降に販売される新車からオートライト機能の搭載が義務化されました。継続生産されている車については、2023年10月までにマイナーチェンジ等を行って対応すればよいことになっています。

今回のマイナーチェンジはこのオートライト義務化に対応するためのものであると考えられます。一体どのように変わるのでしょうか。

変更前

変更前のランプスイッチは上図のように
・消灯
・スモールランプ
・ヘッドランプ
・オート
の4段階を自由に設定できるようなランプスイッチでした。

変更後

2020年8月のマイナーチェンジからは初期設定でオートライト(2番の位置)になっており、消灯の段階が廃止されました。

基本的にはオート(2番)の位置で使い、意図的にライトを点灯させたいときはヘッドランプ(1番)の位置に設定する、という使い方になります。

3番のスモールランプ位置はモーメンタリになっていて、3番まで回すと自動的に2番のオートの位置に戻る仕組みです。「スモールランプしか付けない」という設定は停車中のみ有効で、車が動き出すと2番のオートの設定に戻る仕様になっています。

信号待ちなどで一時的にスモールにするときなどに有効ですね。従来型だと発進するときにヘッドランプに切り替える必要がありましたが、改良型だと自動で切り替わるので手間が省けます。

ライトを消灯する方法はないのか?

上図のように3番のスモール位置で長押しすれば消灯可能です

オートライト義務化とは言え、ライトを意図的に消したい状況はあるものです。そういう場合でも困らないように、長押しすれば消灯できるような仕組みが用意されています。

しかしこの消灯設定はスモールランプと同じく停車中のみ有効で、車が動き出すと2番のオートの設定に戻り、ライトが再度点灯する仕様になっています。

まとめ

今回は2020年8月に行われたプロボックスのランニングチェンジの内容について解説してきました。

オートライトは便利で良いですが、橋桁をくぐって一瞬暗くなるときでもライトが点いてしまうので、個人的には昼間に高速道路を走るときくらいしか使わない装備です。

しかし国から義務化せよと言われれば付けざるを得ません。ランプスイッチを変えるだけとは言え多少のコストはかかるものですが、プロボックスはハイブリッドエンブレムを削ってまでランプスイッチの改良費に当てています。コスト制約が厳しい商用車ならではの発想ですね。

今後プロボックスがモデルチェンジされる可能性があるとすれば、2025年の燃費基準への適合です。
詳しくは
【2025年?】プロボックスのモデルチェンジ時期を考察
にて考察していますのでよろしければご覧ください。