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大型特殊免許を安く取りたい!実際に一発試験で取得してみた【一種フル免許への道8】

2020年1月2日

スキルアップのために大型特殊免許の取得を考える人は多いと思います。しかしその費用は教習所で取得する場合10万~15万円ほどかかります。

できることなら安く取得したいですよね。私もそう思った一人です。

そこで愛知県の平針運転免許試験場で一発試験での免許取得を試み、練習2回+試験1回の合計22,000円で取得できました。

一発試験って何?教習所と何が違うの?

教習所へ通わず免許センターで技能試験を受ける」ことを一発試験と言います。

教習所に通って免許を取得する場合は、規定の回数だけ教習を受けた後に卒業検定を受験し、合格したら免許センターへ行って免許を交付するという流れになります。

一発試験の場合は、教習所で言う卒業検定を即受験できて、合格すればその日に免許がもらえます

大型特殊免許の一発試験は難しい?

他の免許と比べると一発試験の難易度はさほど高くありません。

大型車や普通車のような路上試験がないことに加えて、牽引免許の方向変換(車庫入れ)のような特別難しい課題があるわけではないからです。

とはいえ一発試験の審査基準は大変厳しいことに変わりはなく、教習所がほぼ100%なのに対して、大特免許の一発試験の合格率は40%台です。
(警察庁:運転免許統計より試算)

この低い合格率が一発試験のハードルとなっています。

一発試験と教習所、どっちがいい?

安く上げたいなら一発試験、確実に取りたいなら教習所です。

一発試験の合格率は40~50%ですが、見方を変えれば平均して2~3回受験すれば合格できるという事を意味します。

一回の受験にかかる費用は、大特免許で愛知県の場合4,050円ですので、3回受けたとしても12,150円で済む計算になります。

教習所の場合10万以上は確実にかかることを考えると、一発試験の場合25回も受験することができます。

以上のことから、費用面で一発試験が教習所を上回るケースはかなりまれであることがわかります

しかし一発試験は合格するという保証はどこにもありません。教習所は受からせてくれる試験ですが、一発試験は落とす試験です。

仕事などでどうしても必要という方は、教習所で確実に取得するのが無難です。しかし運転に自信がある方やとにかく安く取りたいという方は、チャレンジしてみる価値は十分にあります。

一発試験はどうやって受けるの?

試験日の予約

まず最寄りの運転免許試験場に行って試験の予約をします受付時間は平日の日中、試験日も平日の日中です

また試験日は時期にもよりますが2週間以上先になることも多く、行ったその日に受験できるとは限らないので注意が必要です。

予約すると場内のコース案内をもらえるので、実際に自分の足で歩きながらコースを覚えておきましょう

試験中にコースを忘れても試験官に質問できますが、ウィンカーなどを出すタイミングが遅れて減点に繋がるので、可能な限り暗記しておくのがよいです。

試験の練習(任意)

いきなり試験を受けるのは不安という方は、民間の練習場を利用するのがおすすめです。

愛知県の場合は、平針自動車練習場という施設が試験場に併設されており、実際に使う試験コースと試験車を使った練習が可能です

1回50分の練習で費用は9,400円と高めですが、教官にアドバイスを貰いながら50分間みっちり教えてもらえるので、試験2回分以上の価値は十分にあると思います。

試験は1回10分程度で終わってしまうので、練習場がある場合はぜひ利用したほうがいいです。

試験日当日

試験日当日は教習所の卒業検定のような形で、場内のコースをけん引車で走ることになります。

一周すると試験官から講評があり、自分の運転について色々コメントをもらえます。

試験官からのコメントはメモするなどして必ず覚えておきましょう。もし不合格となった場合に次回合格するための大きな助けになります。

試験が終わってしばらくすると合格発表があり、合格していれば写真撮影の後免許証交付、不合格ならば次回の試験の予約をするという流れになります。

何回で受かった?試験のポイントは?

僕の場合練習2回+試験1回で合格できました

愛知県の平針試験場の場合は、試験車両がフォークリフトとホイールローダーの2種類だったので、それぞれ1回ずつ練習してから試験を受けて、一発で合格できました。

試験のポイントは「ふらつきに注意」です。

大特車両はものすごく乗り心地が悪く、路面の凹みを拾って車体が跳ねまくります。その跳ねた衝撃でハンドルが左右に振られると、ふらつきということで減点されます。そのためハンドルを両手でしっかり持って、衝撃に常に耐え続けることが必要です。

後は試験場特有の法規に従った運転をしていれば、問題なく合格できます。

大型特殊第一種・第二種免許 合格の基本と秘訣 全免許を取得した経験から合格のノウハウを開示/木村育雄

取得までの過程

練習1回目 (2017/01/24)

平針ではリフトの方が試験に出やすいとの噂(?)なのでリフトから先に練習することに。初めての大特車なのでワクワクしながら車体に乗り込む。

トラックと違ってキャビンが狭いので、隣に座っている教官との距離がやたら近く少し緊張する。軽く挨拶をして「リフトは乗ったことある?」「いや、ないです」「じゃあ説明するね」と一通りレクチャーを受ける。

普通の車と一番違うのは、駐車するときにフォークの爪などの器具は地面に下ろしておく必要があるという点。なので走行の初めと終わりにはレバーを操作して、器具を上げ下げする動作が発生する。ただこれは技能試験の本質ではないので、やり方は必ずしも覚える必要はなく、試験本番だとしても試験官に聞けば操作方法は教えてもらえるので安心だ。

準備ができたらウィンカーを出して発進する。しかしこのウィンカーは普通の車と違って自動では戻らないので手動で戻す必要がある。

フォークリフトは後輪操舵なのでハンドルを切ると後ろのタイヤの向きが変わるので、交差点を曲がる時に普通の車と若干挙動が異なることに加えて、直線を走っている時にふらつきやすい。そのためハンドルを両手でしっかり持って、爪の先がぶれないように注意しながら進んでいく。

大特車の走行課題は20km/hの速度維持と方向変換の2つある。

20km/h維持については、コース外周の直線部分でアクセルをただ踏みこめば良いだけなのだが、かなりエンジン音がうるさくなるので躊躇せずに踏み込まないと20km/hに到達しないし、20km/h出ているかどうかスピードメーターをチラチラ見ながらだとふらついてしまう。教官からは「20km/h出しているときのエンジン音を覚えておくと良いよ」とアドバイスをもらった。

方向変換に関しても車庫にバックで入れて方向を変えるだけと言えばそうなのだが、車庫から出る方向と同じ側に寄せて停めないと出る時にお尻を振ってしまうので注意が必要。
(例えば左に出ていきたい時は車庫の左に目一杯寄せて停めないと右の後ろが当たってしまう)

以上書いてきたように操作や挙動に少しクセがあるものの、小一時間乗っていれば感覚を掴むのには十分だった。

次はホイールローダーで練習する。

練習2回目 (2017/01/24)

2回目はホイールローダーでの練習。

フォークリフトで爪を上げたようにホイールローダでもバケットを上げて走行する。フォークリフトと同じく後輪操舵なので同じノリで運転できた。

平針の場合はホイールローダの方が新しいので、乗り心地や加速のスムーズさはフォークリフトより優れていると感じた。とは言え普通の乗用車には遠く及ばないが(笑)

教官からは方向変換から出るときに、タイヤが動いた直後からハンドルをじわっと切っていくようアドバイスを受けた。エイヤと一気に切ってしまうと、思った以上にお尻を振ってしまって、ポールに当たる可能性があるとのことだった。

その他基本的なところはフォークリフトと変わらず、何回かコースを周るうちに感覚を十分掴めた。おそらく試験も大丈夫だろう。

試験1回目 (2017/01/26)

試験はホイールローダーで実施された。ひとまず補助ブレーキを踏まれることなくコースを無事に完走。

試験官からの講評事項は
・左寄せ右寄せが甘いときがある
・確認の仕方はよいが遅い
・バケットの先が停止線に掛かる前に左右を確認する
・ウインカー消し忘れと出し忘れが1箇所ずつあった
それ以外は特に言うことないとのこと。

色々指摘されたが最後はポジティブな言い方だったのでこれは期待できそう。後の合格発表で自分の番号があるのを確認。晴れて取得となったのであった。

まとめ

今回はけん引免許の一発試験について解説をしてきました。

一般的には難しいとされている一発試験ですが、平日日中に時間が取れるのであれば挑戦してみる価値は十分にあると思います。

僕の場合は大型特殊の一発試験を受ける直前に、同じ後輪操舵であるフォークリフトの技能講習を受けてきました。そのおかげもあってスムーズに取得できたのではないかと思います。詳しくは「フォークリフト運転技能講習を受けた話」をお読みください。

ちなみにけん引免許も一発試験で取得しています。その様子は「牽引免許を安く取りたい!実際に一発試験で取得してみた」をお読みください。

それではまた!