プロボックスを車中泊仕様に改造する方法
車中泊のために車を改造しようと思っている方は多いと思います。改造方法は床を底上げして車内をフルフラットにしてくれるベッドキットを利用する方法が一般的です。
しかし市販のベッドキットは安くても5万円~と結構高く、ベッドキットの上にさらにマットや寝袋などを敷く必要があり、何だかんだでかなりの費用が掛かってしまいます。
プロボックスならもともと車内がフルフラットなので、わざわざ高額なベッドキットを買う必要はありません。荷室にただ布団を敷くだけで車中泊仕様が完成します。
(そもそも車高が低い車なのでベッドキットで底上げするとかなり窮屈になってしまいます)
僕の車中泊のコンセプトは「走るカプセルホテル」です。車では基本的に"寝るだけ"であり、
・料理はせず食事は外食オンリー
・風呂は温泉やスーパー銭湯で済ませ、寝る時間まで館内の休憩スペースで過ごす
というスタイルにしています。
以上の理由から車中泊のための装備は、
・布団セット(+冬は寝袋を追加)
・マット&カーテンで目張り
の非常に簡単なもので構成されています。
この記事ではプロボックスを車中泊仕様に改造した際に使った物品について紹介していきます。
布団7点セット
・掛け布団
・掛け布団シーツ
・敷き布団
・敷き布団シーツ
・枕
・枕カバー
・収納ケース
これら全部揃っているのが布団7点セットです。シングルサイズなら5千円程度で手に入ります。車中泊というと寝袋にエアーマットなどを敷いて寝ることが多いですが、やはり寝心地は普通の布団に叶うものはありません。
値段も普通に寝袋+マットを買うより安いので、ある程度広い荷室がある車なら寝袋より断然布団がおすすめです。
布団については「車中泊のための布団の敷き方」も合わせてお読みください。
間仕切りカーテン
フロントガラスから寝室(荷室)が見えないように間仕切りカーテンを設置します。この間仕切りカーテンがあればフロントガラス・運転席・助手席の窓は目張りしなくてOK、むしろしないほうが良いです。
(詳細は「車中泊での職質やいたずらを避けるポイント」も合わせてお読みください)
安く上げたい場合は100円ショップで
・100cm×178cmのドレープカーテン(黒系)
・突っ張り棒
・突っ張り棒対応カーテンフック
・ダブルクリップ2個
を調達すれば数百円程度で作ることもできます。
リアガラスの目張り
後部座席の左右と荷室の左右、リアガラスの5枚の窓を目張りします。市販品は窓の外側が銀色、室内側が黒色になっていることがほとんどですが、実際に使用する時は吸盤を逆に取り付けて外側を黒にして使うことをおすすめします。外側が銀色になっていると「私は車中泊しています」ということを周囲に知らしめてしまい、いたずらや職質の標的にされやすくなるからです。
目張りは自分で銀マットを窓の形に合わせて切り抜けば安く作ることもできますが、正直かなりめんどさく使わない時に収納するにもやりにくいので、思い切って市販品を買ってしまうのがおすすめです。
さらに快適に寝るための装備
マットレス
布団だけだと腰が痛くなるという方はマットレスを敷くのが良いでしょう。僕も最初は布団だけで寝ていたのですが、連泊して朝起きると腰が痛くなるようになってしまいました。
試しに家の布団と同じようにマットレスを敷いてみたらものすごく快適になったので、こんなことなら最初から敷いておけばよかったと思ったほどです。
マットレスまで敷けばベッドとほぼ遜色ない寝心地で、まるで車中泊であることを忘れてしまうほど快適に寝られます。
安いものなら3千円程度で購入することができます。
銀マット
床からの冷気をブロックしてくれる冬の車中泊では必須と言える装備です。秋から冬にかけて車中泊していたときに日に日に背中が冷えてきて、どうしたものかと悩んでいたときに見つけたのが銀マットを敷くという方法です。
車のボディは金属でできているので温まりやすく冷めやすい性質を持っています。真冬になるとボディの温度も外気温と同じくらい下がってしまうので、氷の上に布団を敷いて寝ているのとさほど変わらない状況になります。
これを防ぐために銀マットを間に敷くことでボディ(床)からの冷気をブロックします。ポイントは銀マットの銀色(アルミ)の部分を上にして敷くことです。
アルミは金属なのでボディと同じく温まりやすく冷めやすい性質を持っています。このアルミ部分を下にするとボディの冷気で冷えきってしまうので敷く意味がありません。アルミ部分を上にすれば自分の体温でアルミ部分が温まり、その温度が裏のスポンジ部分で保温される仕組みになります。
真冬の車中泊装備については
「真冬のスキー場車中泊!電気毛布を使わず朝までぐっする眠れる装備を紹介」も合わせてご覧ください。
調湿シート
こちらも冬におすすめの装備です。冬は銀マットを敷いていても、自身の体温と床の温度差により結露が発生し布団が濡れてしまいます。これを防ぐために調湿シートで水分を吸い取るとカビ等の防止になります。
まとめ
今回はプロボックスを車中泊仕様に改造する際に使った物品について紹介してきました。
最低限必要なのは
・布団セット
・間仕切りカーテン
・リア5面窓の目張り
で布団以外をDIYで自作すれば合計1万円程度で車中泊仕様が完成します。
またスキーやスノーボードをするために車中泊したい場合は板を車に積む必要があります。僕の場合は屋内キャリアを作って室内に積むようにしています。詳細は
「プロボックスに屋内キャリアを取り付ける」
をお読みください。
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