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普通二輪を教習所で取得した話【一種フル免許への道2】

2019年12月3日

2014年の夏に普通自動二輪免許を教習所で取得したときの記録です。

現在では一種フル免許を持つまでになった私ですが、その原点となったのが普通二輪免許の取得でした。

幼少の頃から車の運転に興味があり、普通免許は高校卒業後すぐに取りに行きました。当時は普通車以外まったく乗るつもりはなかったのですが、大学の友人がバイクに乗っており、話を聞くうちに興味が湧いてきたので、「学生で時間のあるうちに免許だけでも取っておくか」と思い立って教習所の門を叩いたのが全ての元凶?です。

普通自動二輪免許で乗れる車は?

出典: Wikipedia

普通自動二輪免許で乗れる車は、

  • 普通自動二輪車 (排気量50cc~400cc)
  • 小型特殊自動車
  • 原動機付自転車

の3種類です。

平たく言えば400cc以下のバイクに乗れる免許ですね。昔は俗に「中免」なんて言われたりもしました。

教習時間や費用は?

普通免許を持っていれば、
第一段階9時間 + 第二段階8時間 + 学科1時間 = 合計18時間
で取得することができます。

費用は教習所によって違いますが、私の場合は12万円ほどかかりました。

教習の記録

第一段階

教習1回目

一番最初にやったことは、バイクのセンタースタンドの掛け外しだった。教習車はホンダのCB400SFで、駐輪場にはセンタースタンドを立てた状態で停まっている。自転車と同じく走行を始めるにはスタンドを外す必要がある。

センタースタンドを外すには、フロントブレーキ(ハンドル右レバー)に手を添えながら車体を前に押し出し、スタンドが外れたらフロントブレーキを握って車体を固定する、という手順になる。

仕組みとしてはママチャリのスタンドと似たようなものだが、動かすのは200kgの鉄馬。反動をつけないとびくともせず、かなりの力が要ることに驚いた。また外した後はしっかりバランスを取っておかないと反対側に倒れそうになるので、最初はかなり神経を使う。

そして次はセンタースタンドを掛けての駐車。センタースタンドを足で踏んだ反動を使って、車体を斜め上に引っ張り上げるのだが、これもやはり最初はびくともせず、コツを掴むまでなかなか難儀した。足で踏むだけでは力不足なので、タイミングよく同時にガードパイプを手で持って引っ張り上げるようにするとうまくいった。

スタンドの上げ下ろしの大変さとバイクの重さに面食らったが、いざクラッチを繋いで走り出してみるとスルスルっと車体が前に出ていく。停まっていた時は扱うのに一苦労だった200kgの巨体が嘘のようだ。自転車と変わらないくらいの速度だが、それだけでもすごく楽しい

ちなみに四輪だとアクセル、ブレーキ、クラッチは足ペダルで操作するが、MTの二輪はハンドル右グリップがアクセル、ハンドル左レバーがクラッチ。ブレーキは前後輪で独立しており、ハンドル右レバーが前輪、右足ペダルが後輪ブレーキとなる。左足ペダルは車で言うシフトノブの役割になる。

またウィンカーはハンドル左部分にあるが、四輪とは違って自動では戻らないので手動で戻す必要がある。たまにウィンカーがつけっぱなしのバイクが走っているが、おそらく消し忘れなので優しく見守ってあげて欲しい。

そんなこんなで教習1回目は外周の周回と交差点の右左折を少しやって終わりになった。今後の教習が楽しみである。

2~5回目

まずは二輪の操作に慣れましょうということで、1回目と同じく外周・交差点走行が中心だった。

教官に指摘されたのはブレーキの使い方とアクセルスロットルの戻し方の2点。

ブレーキは前後分かれているが、前輪ブレーキのほうが効きが強く後輪は弱い。また後輪ブレーキは足で踏むので姿勢を崩さず踏むようにアドバイスがあった。また外周のカーブの手前では惰行ではなく確実にブレーキを使って減速し、真ん中以降でアクセルを開けながら車体を起こしていくのが良いとの事だった。

アクセルスロットルについては、クラッチを切った時にスロットルが戻りきっておらず空ぶかし気味になっているとの指摘があった。そのためスロットルを意識的に"回して"、元の位置に戻すことを心がけるようにした。

6~7回目

S字、クランク、急制動、スラローム、一本橋、坂道発進、AT車と盛りだくさんだった。

S字は特に引っかかるところは無かったが、クランクは侵入をミスるとクランク部分で曲がりきれなくなるので最初が肝心である。

急制動は30km/hの状態から急ブレーキを掛けて、所定の停止線の手前までに止まるというもの。特に難しくはなかったが、教官いわく制動中にクラッチに手を掛ける癖があるとのこと。おそらく自転車の癖が出ていると思われる。クラッチを握ってしまうとエンブレが効かず危険なので、意識して直す必要がある

スラロームはパイロンで作られたコースを一定の秒数以内に通過するもの。教官からは各パイロンを通過するときのアクセル量を一定にするのを心がけるようアドバイスを受けた。

一本橋は地面から一段上がったコンクリートの橋を、一定の秒数以上かけて通過するというもの。バランス感覚が問われる。何度かやっていくうちに「橋の序盤で車体を安定させたらクラッチを切って惰性走行し、後輪ブレーキで速度を調整しながら通過する」という手法を生み出したのだが、これはあまりよくないらしい。教官からは「検定では半クラッチを使いながら速度を調整するように」と指摘された。

坂道発進は四輪と同様、坂の途中で停止し後ろにずり下がらずに再発進するというもの。四輪でいうサイドブレーキの代わりに後輪ブレーキを使うのだが、離すタイミングがなかなか掴めず、課題の中では一番苦労した。

AT車はお試し体験ということで、スズキのスカイウエイブ400、いわゆるビッグスクーターに乗車した。スクーターはクラッチがないので、微速の調整ができずかなり運転しにくい。ゴツい車体もあいまって、クランクではパイロンをなぎ倒しながら通過したのを覚えている。二輪はMTよりATのほうが難しいと言われるが確かにその通りだと思った。

8~9回目

第一段階を終了し第二段階に行くためには「みきわめ」というお墨付きを貰う必要がある。ということでそのためのコースの走り込みを行った。

二輪にはだいぶ慣れてきたので、みきわめは問題なくもらうことができた。次からは第二段階である。

第二段階~卒検

四輪の場合は第二段階から路上教習となるが、二輪の場合は引き続き場内での教習となる。とはいえ第一段階と比較して特にやることは変わらないので、卒業検定のコースをひたすら走り込みながら、各課題の完成度を上げていくのがメインになる。

後半になるとかなり慣れてきたので、普段は3速までしか入れないのだが、調子に乗って4速で外周を走行してみる。しかしその後4速まで入れていたことを忘れて3速で交差点を曲がってしまいエンスト、初の転倒をやらかす。油断は禁物だ。

何回か教習を受けているうちに気づけばみきわめ段階に。第二段階でも卒業検定を受けるための「みきわめ」をもらう必要があるが、問題なくお墨付きをいただいた。

卒業検定は、苦手意識のあった坂道発進や集中力が必要な一本橋は少し緊張したが、大きなミスもなく無事合格。翌日に免許センターへ赴き、「普自二」の文字を刻むことができた。

まとめ

「バイクという未知の乗り物を、繰り返し練習を重ねることで乗りこなせるようになる」という一連のプロセスはとても面白く、自分の能力やスキルの向上が目に見えて実感でき、実際に免許というお墨付きをもらえるというのはものすごい達成感を感じられます

今回の普通二輪免許で運転免許取得の楽しさに目覚めてしまった私は、在学中にすべての車を運転できるようになるべく、「一種フル免許」の取得を決意します。

普通→普自二の次は中型免許にチャレンジしました。
詳しくは「中型一種を教習所で取得した話【一種フル免許への道3】」をお読みください。

それではまた!