【プロボックス】自家用で後悔しないための注意点
私は自家用車、ファミリーカーとしてプロボックスを購入し、5年半ほど個人所有しています。
今回は商用車であるプロボックスをマイカーとして使うにあたって、知っておくべきポイントを解説します。
グレードはFを選ぶ
自家用で使うならグレードはFにしましょう。その他のグレード(GX/GL/G/DX)を選ぶと後悔する可能性が高くなります。
後部座席が乗用車仕様に
F以外のグレード(GX/GL/G/DX)を選んでしまうと、後部座席がいかにも商用車なペラペラのビニール地になってしまいます。座面は真っ平らで座り心地は悪く、ヘッドレストもありません。人が「一応座れる」レベルのもので、荷物置き場としての使用がメインのリアシートです。
一方こちらがFグレードのリアシート。座面は乗用車と同様にふかふかで、ヘッドレストもちゃんと付いてきます。
実際に座ってみるとこんな感じ。膝周りにも握りこぶし1個分以上の余裕があります。後ろに人を乗せることがまったくない方以外は、Fグレードを買っておくことを強くおすすめします。
後部座席についての詳細は「【プロボックスF】後部座席は狭いのか?座り心地をレビュー」をご覧ください。
補足: チャイルドシートを使うならシートベルト式を選ぶ
プロボックスにはISOFIX金具が付いていません。チャイルドシートを使うならシートベルト固定式を選ぶ必要があります。
私はシートベルト固定で回転できるタイプを使っています。詳しくは「【プロボックス】回転式チャイルドシートを取り付け【画像あり】」をご覧ください。
運転席まわりの内装もグレードアップ
左がFグレード、右がそれ以外のグレードの内装です。
Fグレードは
・ハンドルのトヨタマーク
・エアコンの操作ダイヤル(ガソリン車のみ)
・シフトパネル
などがシルバー塗装されています。
低グレードだと黒一色な内装であるところを、Fグレードでは乗用車に寄せた見た目になるよう工夫されています。
なお、Fグレードでは前席シートもワンランク上の仕様になります。詳しくは「自家用にプロボックスを買うならどのグレード・オプションを選ぶべきか」をご覧ください。
最新の装備は付いていない
ビジネスの現場で使われることを想定した車なので、必要十分な装備しか付いていません。
最近では当たり前になったスマートキーは付いておらず、リモコンボタンで解錠して鍵を回してエンジンを始動する方式です。エアコンもハイブリッド車はオートエアコンですが、ガソリン車はマニュアルエアコンになります。
高速道路の走行をアシストしてくれるアダプティブクルーズコントロールや、レーンキープアシストが非搭載なのも、遠出する方にとってはデメリットになるでしょう。
しかしクルーズコントロールについては、一定速度をキープする昔ながらのタイプであれば、後付けで搭載できます。詳しくは「プロボックスにクルーズコントロールを付けたい!3DA-Cの取付け方法を解説」をご覧ください。
車検が毎年ある
プロボックスは小型貨物(4ナンバー)なので、車検が毎年あります。
毎年車検となると維持費が心配になりますよね。しかし、プロボックスは自動車税が激安で、たったの14,300円/年です。軽自動車と同じレベルです。
この激安な自動車税のおかげで、トータルの維持費は5ナンバーの乗用車とあまり変わりません。またディーラーに車検を出さずに、自分で陸運局に持ち込むユーザー車検を受ければ、5ナンバーより安く維持できます。
詳しくは「プロボックスは4ナンバーで毎年車検!維持費は5ナンバーと比べて高いのか?」をご覧ください。
見栄を張れる車ではない
プロボックスは見栄を張ったり、マウントを取れる車ではありません。
プロボックスに乗ってます、と言うと返ってくる反応は
「プロボックスって何?どんなやつだっけ?」
→そもそも車名を知らないパターン
「プロボックスってあの社用車のやつ?何でそんなの乗ってるの?」
→自家用でも乗れることを知られていないパターン
大半はこんな感じです。
一方でプロボックスに乗れば車種マウントに巻き込まれることがなくなります。ミニバンやセダンは上を見ればキリがありませんが、プロボックスは比較されることがありません。
また最近ではアウトドアや車中泊向けの車としても注目されており、ハイエースと同じく「分かる人には良さがわかる車」になってきています。
そんなプロボックスに私は5年半ほど乗っています。詳しくは「プロボックスって自家用にどうなの?5年半乗ったレビュー」をお読みください。