プロボックスはハイブリッドとガソリンどちらが良いのか?
2018年12月、プロボックス(サクシード)にハイブリッド車がラインナップされました。
プロボックスは営業車として使われるのがメインな車ですが
プライベート用途としても使いやすい車になっています。
(詳しくは「自家用でプロボックスを買った理由」で解説しています)
今回は「プロボックスを自家用で買うならハイブリッドとガソリンどちらが良いのか」
というテーマで解説をしていきます。
装備・乗り心地で優れているのはどっち?
ハイブリッド車が優れています。
ハイブリッド車にはオートエアコンが標準装備になります。
また「ばね上制振制御」と呼ばれるハイブリッド特有の機能によって
乗り心地が向上しています。
ハイブリッド車とガソリン車で大きく違うのは
・エアコン
・ばね上制振制御
・メーター周り
・後席足元周り
・荷室左タイヤハウス周り
・センターコンソール周り
の6項目です。
エアコン
![](https://orimalog.com/wp-content/uploads/2020/02/aircon.png)
左がハイブリッド車、右がガソリン車です。
ハイブリッド車にはグレードを問わずオートエアコンが標準装備されます。
また運転席のみですがシートヒータをオプションで取り付けることが可能です。
ガソリン車は全車マニュアルエアコンです。
ばね上制振制御
ハイブリッド車には路面の凹凸に応じて車体の上下の揺れを抑制し
滑らかでフラットな乗り心地に貢献するばね上制振制御が採用されています。
(トヨタ公式webより抜粋)
そのため道路の継ぎ目などでの乗り心地がガソリン車に比べて向上しています。
メーター周り
![](https://orimalog.com/wp-content/uploads/2020/02/meter-1024x373.png)
左がハイブリッド車、右がガソリン車です。
ハイブリッド車は全体的に青基調であり
マルチインフォメーションディスプレイ(液晶部分)には
ハイブリッドシステムインジケーターが表示されています。
ガソリン車はベーシックな白基調です。
後席足元周り
![](https://orimalog.com/wp-content/uploads/2020/02/img_5b900d2e606e7524528759e1265b35a5149672-1.jpg)
出典: https://www.motordays.com/newcar/articles/toyota_probox_imp_20141114/
左がハイブリッド車、右がガソリン車です。
ガソリン車は4WDの設定があるため
後席中央部の床にドライブシャフトを通すための出っ張りがあります。
ハイブリッド車は2WDの設定しかないため
出っ張りがなくフラットな床面になっています。
荷室左のタイヤハウス周り
![](https://orimalog.com/wp-content/uploads/2020/02/5b2d3586703516174fb516951d9dfd2d-1.jpg)
出典: https://www.motordays.com/newcar/articles/toyota_probox_imp_20141114/
左がハイブリッド車、右がガソリン車です。
ガソリン車は荷室左のタイヤハウス部の後ろに小物入れポケットが装備されています。
ハイブリッド車は荷室左のタイヤハウス部分がリアハッチまで一直線に伸びています。
そのため小物入れがなく荷室容積がガソリン車に比べて小さくなっています。
センターコンソール周り
![](https://orimalog.com/wp-content/uploads/2020/02/httpswww.webcg_.netarticlesgallery40312image-9-1024x319.jpg)
出典: https://www.motordays.com/newcar/articles/toyota_probox_imp_20141114/
左がハイブリッド車、右がガソリン車です。
ハイブリッド車はシートヒーター(オプション)のスイッチがつく分
センターコンソールのスペースが犠牲になっています。
しかしその代わりにセンターコンソール最後部に四角のドリンクホルダーが装備されています。
ここまでの6点の違いについては以下の動画でも解説をしています。
経済的に優れているのはどっち?
大半の方にとってはガソリン車の方が優れています。
ハイブリッド車で(いわゆる)元を取るのはほぼ不可能です。
自家用車として最適なFグレード(サクシードではTXグレード)では
ハイブリッド車が200.2万円、
1.5Lガソリン車が172.7万円です。
車体価格はハイブリッド車とガソリン車で27.5万円の差があります。
とは言えハイブリッド車にはオートエアコンやばね上制振制御など
ガソリン車にはない装備も備わっているので
実質的な価格差は25万円くらいだと言えるでしょう。
この残りの25万円が燃費向上に使われると考えれば
プロボックスのハイブリッド車を買うという行為は
「65km走るごとに140円安くなるチケットを25万円で買う」
ことと同じです。
65km走るごとに140円安くなるチケットを25万で買うか
どういう事なのか見ていきましょう。
プロボックスの燃費はJC08モードで
ハイブリッド車が27.8km/L、
1.5Lガソリン車が19.6km/Lです。
それぞれの車で65km走ったとすると
ハイブリッド車が2.3L
1.5Lガソリン車が3.3L
だけ燃料を消費します。
つまり65km走れば燃料1L分(約140円)の差が出ることになります。
これが
116,000km走れば約25万円分の差になるので
ハイブリッドの元を取る(損益分岐点)には116,000km走る必要がある
という計算になります。
116,000km以上走ってから「65km走れば140円得をする」という状態を得るために
25万円を前払いするかと言えばおそらく多くの方はNoと答えるでしょう。
車を買う際の費用は安ければ安いほうが良いです。
そもそもの値段が高いので感覚が麻痺してきてしまいますが
25万円はなかなかの大金です。
25万円を前払いしたせいで貯金がカツカツになったり
余計にローンを組む必要が出てくるのであれば
ガソリン車を買うのが合理的です。
年間走行距離が多ければ元を取れるのでは?
例えば年間3万キロのペースで走るような方だと
4年で12万キロに達するので
ハイブリッドを選択するのも経済的にアリかもしれません。
しかし年間3万キロ走るとなると
大半が高速道路などの信号がない区間になるでしょうから
ハイブリッド車とガソリン車の燃費の差は縮まります。
仮に
ハイブリッド車の燃費が27km/L
ガソリン車の燃費が20km/L
の場合で計算してみると
元を取るには140,000km走る必要が出てきます。
14万キロも走る人はなかなか居ないと思うので
ハイブリッド車で経済的に得をするのがいかに難しいかが分かると思います。
まとめ
今回はプロボックス(サクシード)を購入するにあたって
「ハイブリッド車とガソリン車どちらが良いか」
というテーマで解説をしてきました。
ハイブリッド車は経済的に得をする(元を取る)ために買うのではなく
ハイブリッドならではの走りや乗り心地・装備を求めて買うものだと考えています。
もし購入を検討しているようであれば
「自家用にプロボックスを買うならどのグレード・オプションを選ぶべきか」
もあわせてご覧ください。
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コメント一覧
金額だけの話になりますが、税金の差がつきませんか??
ハイブリッドの場合にちょっと細かいことですが、エコカー減税分もありますよね?
おっしゃるとおりエコカー減税を考えるとハイブリッドのほうが安くなりますが、その差は5000円程度です。車両価格の差に比べたら些細な違いかと思うので、話を簡単にするために言及は避けたという経緯があります。