ハイエースではなくプロボックスを自家用に購入した理由
ハイエースは仕事用にはもちろん、自家用(プライベート)の趣味車としても非常に人気があります。
広大な荷室を生かして車中泊仕様に改造したり、バイク好きな方はトランポ仕様にしたりと、ハイエースの荷台でできることは無限大と言っていいでしょう。
僕も車中泊目的で車を探していたときは、ハイエースはもちろん候補に入っていました。
しかし諸々の事情を考慮した結果、最終的にはプロボックスの購入に至りました。
(詳しくは「プロボックスって自家用にどうなの?車中泊はできる?維持費は?1年半乗ったレビュー」をお読みください)
本記事ではプロボックスとハイエースで迷っている方に向けて、プロボックスを購入した理由について書きます。
最初に大事なことを述べておくと、3人以上での車中泊はプロボックスではほぼ不可能なので、該当する方はこの記事を閉じてハイエースの購入を検討したほうがよいでしょう。
車中泊するとしても2名以下で背の高い荷物を積む予定のない方は、プロボックスを買うほうが間違いなくおすすめです。
以下その理由をご紹介していきます。
2名までの寝るだけ車中泊なら問題なくこなせる
車中泊ならハイエース!と思われる方が多いですが、2名までの車中泊ならプロボックスでも十分こなせます。
プロボックスは一見小さそうに見えますが、リアシートを倒せばセミダブルの布団がそのまま敷けるくらいに広いです。
そのため夫婦2人での車中泊旅や、1人で釣りなどのレジャーを楽しむための車中泊ならプロボックスでも用が足りてしまいます。
また天井が高くなくベッドキットなどを組む必要がないので、布団を敷くだけで簡単に車中泊仕様が作れます。
僕の場合は総工費1万円で車中泊仕様を作りました。詳細は以下の動画で紹介をしています。
車体が軽く動力性能に優れる
プロボックスはヴィッツRS/GR SPORTとほぼ同じ動力性能を誇ります。
プロボックスの車体重量はわずか1090kg。ヴィッツやパッソなどのコンパクトカーと大差ない軽さです。
それでいてガソリン車のエンジンはヴィッツRS/GR SPORTと全く同じである、1NZ-FE(1.5L/109馬力)を積んでいるので、見た目によらずかなり早いです。
これに対してハイエースは1930kgと2t近くある車体を、ガソリン車なら136馬力、ディーゼル車でも151馬力で動かさねばなりません。
またプロボックスは背が低く低重心なので旋回性能も優れます。
背が高いハイエースはロール(横揺れ)がどうしても大きくなってしまい、コーナーが連続する峠道などではふらふらと揺られてしまいます。
これに対してプロボックスは背が低いのでロール量が少なく、コーナリング時にヨタヨタすることなくビシッと決まります。
車体価格、燃費、維持費全てが経済的
言うまでもないかも知れませんが、プロボックスのほうが車体価格や維持費が安く燃費も圧倒的によいです。
車体価格
プロボックスの新車価格は一番安いグレードで139万円、一番上級のFグレードであってもガソリン車なら172万円、ハイブリッドでも200万円で購入できます。
これに対してハイエースの自家用として売れ筋な標準ボディ(4ナンバー)のスーパーGLは、ガソリン車で303万円、ディーゼル車で363万円です。
100万円台で買えるプロボックスに対して、300万円台のハイエースは価格で言うとかなり高額です。
燃費
プロボックスは車体が軽く、背が低いおかげで空気抵抗も少ないので燃費が良いです。
プロボックスは1.5Lガソリン車で19.6km/L、ハイブリッド車なら27.8km/Lです。
(いずれもJC08モード)
実際僕もプロボックスの1.5Lガソリン車に乗っていますが、市街地で16km/L前後、遠出をすれば20km/Lを下回ることはありません。
これに対してハイエースではガソリン車で10.2km/L、ディーゼル車でも12.4km/Lです。
ハイエース車体が重い割にエンジン出力が小さいので、どうしてもアクセルを踏み込んでしまう運転になりがちです。
特にハイエースのガソリン車では10km/Lを超える燃費を叩き出すのはかなり難しいでしょう。
(昔レンタカー店で働いていた事がありますが、燃費が2桁行ったハイエースを見たことがありません)
維持費
プロボックスは年間66,000円とコンパクトカー以下なのに対して、ハイエースは年間83,000円とそれなりに維持費が掛かります。
普段使いしやすい車体サイズ
プロボックスの大きさはコンパクトカーと大差ありません。
プロボックスの全長は4.25mと日産・ノートの全長4.1mと比べてもたった15cmの違いです。高さも1.51mなので古い機械式駐車場(1.55m以下)でも余裕で入庫できます。
一方ハイエースは標準ボディの場合で全長4.7m、高さは2m近くあります。また運転席がタイヤの真上にあるので位置が高く、乗り降りが地味に大変です。
乗り心地がマイルド
プロボックスのサスペンションは通常の乗用車と同じくコイルスプリングを採用していますが、ハイエースはトラックと同様のリーフスプリング(いわゆる板バネ)です。リーフスプリングはコイルスプリングに比べて耐荷重が大きいメリットがありますが、その一方で乗り心地は悪化します。
ハイエースは1t近く積載した際でもサスペンションがきちんと効くように設計されているため、空荷だとかなり硬い乗り心地になってしまいます。一方プロボックスは400kg程度の積載に対応すればよいため、空荷でもさほど硬くありません。実際に乗り比べるとわかりますが、乗り心地に関しては雲泥の差があります。
まとめ
プロボックスは2名以下で車中泊するならかなりコスパのいい車です。
また社用車やレンタカーのグレードだといかにもな商用車な見た目ですが
最上級のFグレードなら内外装が乗用車風(ハイエースで言うスーパーGL級)になります。
Fグレードを実際に自家用で使っているレビューは
「プロボックスって自家用にどうなの?車中泊はできる?維持費は?1年半乗ったレビュー」
をご覧ください。
写真付きで詳しく紹介をしています。
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